Glamping Contents

グランピングと地域活性化

地域活性化や地方創生のキーワードとセットで取り上げられるが多いグランピング、最近は地方自治体の観光振興を担当されている方からの開業支援のご相談も多くなっています。

地方自治体の方からのご相談では必ずといってよいほど、

「地元の食材を活用したいと思いますが可能ですか?」
「地域の農家さんと連携できますか?」
「グランピングで地元還元できる仕組みは可能ですか?」

といった質問を受けます。

 

地域活性化に関する私たちの答え

そのような質問には、人気グランピング施設の一つの特長に、“地元食材を活かしたBBQメニューを取り入れていること”とお答えしています。
実はほぼ100%、繁盛しているグランピング施設は、その地域オリジナルの食材を取り扱うことに積極的です。

BBQのメインであるステーキはじめ、海の近くであれば魚介類、地元農家と連携した農産品、朝食には現地に行かないと手に入らない乳製品を取り扱うなど、地域貢献を意識しているグランピング施設が多いことを実感しています。

実際、グランピング施設における農業体験や釣り体験など、「食」と「体験」の複合コンテンツは、男女・年齢問わず人気であり、集客面での成功事例として多々見られます。

またグランピング施設での地元食材活用の話題の際にはもう一つ、「食材の持ち込みをOKにした方が良いですよ」と必ずお伝えするようにしています。

売上優先で考えれば、食材は持ち込み禁止にする方が効果的です。

しかし当社が2020年7月に行ったインターネットアンケート調査によると「食材は自分で準備したい」と回答した方の割合が41.3%もありました(有効回答数1003名)
極端に言えば、食材の持込み禁止をすると4割以上のターゲットを失うということです。
もちろん施設に話題性があり、魅力も十分であれば、そのようなハンデは跳ね返す可能性もあります。マーケットを全方位で獲っていくという点では、勿体ない話かもしれません。

 

食材持ち込み派の半数以上が地元で食材を購入する

アンケート調査では一つ興味深い結果がありました。それは、食材の購入先です。

Q.食材はどこで手配しますか?

1.自宅近くのスーパーマーケットで準備する(31.0%)
2.グランピング施設近くのスーパーマーケットで準備する(30.0%)
3.グランピング施設近くの専門店(肉屋・道の駅)で準備する(22.7%)
4.自宅近くの専門店(肉屋・道の駅)で準備する(16.3%)

回答「2」「3」を合計しますと52.7%のユーザーがグランピング施設周辺で食材を購入するという結果となりました。

地方活性化のために「地域でお金をまわす」という視点では、注目すべき結果です。

「アルコールなど飲料は荷物になるので現場近くで購入したい」「飲み物は冷えているものが良いので近くで購入したい」「長時間の移動で食材の衛生管理が心配だ」といった心理からグランピング施設近隣で食材を準備する人が多いのかもしれません。

「地元の食材でディナーや朝食を楽しみたい」という前向きな購買動機は一定割合に留まるかもしれませんが、それでも半数以上のユーザーが地元消費の意向を示したことは、グランピングが地域活性化に結びつきやすいビジネスである証左といえそうです。

 

最近の記事 おすすめ記事
PAGE TOP