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withコロナとグランピング経営

withコロナはグランピング経営にとって追い風か?

結論から言えば、「コロナウイルスの感染拡大状況による」ということになると思います。
我々のグループが運営しているマリントピアリゾート宿泊部門も2020年4月は事業開始以来初めて昨年対比を割り込みました。4月は志村けんさんが亡くなられたニュースなどで「外出すること自体が恐怖」といった状況まで緊迫感が高まったことが原因と捉えています。
3密回避のイメージがあるアウトドアのグランピングでも、外出自体が恐ろしいというレベルまで感染が拡大するとどうしようもないのが実情です。

別のアンケート調査では、「コロナウイルス禍で旅行に行くとしたら、どの施設を選択しますか?」という質問対して、「貸別荘」「コテージ」「グランピング」「キャンプ」は、「大型リゾートホテル」や「温泉旅館」「シティホテル」より支持される傾向にあることが分かっています。

ただ、それもある程度の外出できる環境下の話なので、コロナウイルスが感染爆発を起こした場合は、「グランピングにとってコロナは追い風」などという話にはならないと思います。
少しコロナウイルスが落ち着いた2020年5月以降については、マリントピアリゾートのグランピング施設は前年売上高を超えるようになっています。
大型ホテルや旅館事業者の状況を考えると、アンケート調査結果のような傾向は確かに存在しており、マリントピアリゾートはかなり恵まれているように思います。

ウイルスの蔓延が事業に与える影響を正確に予測するのは難しく、事業ドメインの見直しを迫られている企業も多くあります。フィットネス事業、イベント事業、夜の接待業、居酒屋、BAR、カラオケ店、旅館、ホテルなど苦境に立たされる企業も多く、「自分がもしその業界の経営者だったら」と思うと胸が痛くなるほどです。

最後に、アンケート調査でコロナウイルスの全国の感染者数が旅行の実施に影響を与えるレベルを調査してみましたので、参考にしてください。

コロナウイルスの感染者数が旅行に与える影響は?という質問の回答(回答者1003名)

旅行を中止すると判断する全国の感者数

1.全国の感染者数がゼロでないと旅行に行かない(15.5%)
2.全国の感染者数が10人~99人で旅行に行かない(10.4%)
3.全国で感染者が100人~500人になると旅行に行かない(11.5%)
4.全国で感染者が500人~1000人になると旅行に行かない(10.1%)
5.全国で感染者が1000人以上になると旅行に行かない(9.6%)
6.全国で感染者が10000人以上になると旅行に行かない(7%)
7.感染者の数は関係なく旅行に行く(4.5%)
8.自宅や旅先の感染者が少ないと判断したら旅行に行く(22.9%)

この記事を作成している2020年7月中旬は3と4あたりですね。
このレベルだと35%~50%くらいの人が旅行に行くのをやめるという状況です。

テレビ局の調査では、「2020年の夏は旅行に行かない」と答えた人が60%にも上っているそうです(7月18日報道)。
コロナウイルスの影響を受けやすい宿泊業態とそうでない業態があり、グランピングは影響を受けにくいことを説明してきました。
とはいえ、半数近い、もしくはそれ以上の人が「旅行に行かない」と回答する状況下は本当に厳しいです。まったく油断できません。

まずは基本的なコロナウイルス感染拡大予防策をしっかりと講じることが大前提ですが、新規参入をお考えの方は綿密な資金計画や売上予測を練り上げていただき、業態間の競争に打ち勝つ開発・販売戦略の構築をまずは目指していただきたいと思います。

 

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