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グランピング経営のキーワードは「小グループ対応」

小グループ対応とはいわゆる「観光バスの団体旅行」というイメージではありません。
グランピングの場合、もう少し小さいグループへの対応が重要です。
650名に行ったインターネットアンケート調査では、グランピングに出かけるユーザーの多くは4名から5名の小グループということが分かりました。

 

グランピングユーザーの約7割は「4人グループ」か「5人グループ」

当社グループで運営しているグランピング施設の実績を分析しても、同様の結果が出ているため信頼性のあるデータかと考えています。

アンケート調査の結果では「4人グループが45.2%」、「5人グループが24.2%」と合計で69.4%を占めました。「2人利用が16.1%」、「3人利用が8.0%」であったことと比較すると、かなり特徴的な結果といえます。
「国内旅行の過半以上は2人での旅行」という統計データが存在しますので、「グランピングは旅行ジャンルの中でも小グループの割合が高い」といえます。

 

アンケート結果をグランピング運営にどのように活かすか

当たり前のことですが定員数について考える必要があります。
2人利用も16.1%ありますので、2人部屋の設定もあってもよいかもしれませんが、7割近くを占める4名~5名対応できるスペースや寝具、ベッドの確保が必要になります。
また料金プランについても2名利用時を想定すると、客室単価を一定額にするため、1泊2食付きのプランでそこそこの金額になるよう考えがちです。
グランピングの場合、4名~5名利用が多いので、大人グループの場合、食事込みの料金だと高く感じてしまうかもしれません。
子供料金の設定や1棟料金制システム、食事なしの素泊まりプランの有無が集客の成功に大きく左右します。
食事なしの素泊まりでBBQコンロを貸し出すプランは特に必須です。食材の持ち込みを希望するユーザーが4割~5割存在するという調査結果もあります。

 

小グループの移動手段はマイカーが多い

4人、5人の人数がある程度のグループになると、移動手段は格段にマイカーが多くなります。マイカー移動には、ガソリン代や高速道路の利用料金が必要となりますが、飛行機などの料金と比較しますと、格段にリーズナブルになります。もちろん「金に糸目をつけず、海外や沖縄、北海道に行くよ」という方もありますが、多くの消費者は国内のマイカー旅行を選択します。

新型コロナウイルスの蔓延により、この傾向により拍車がかかることになりました。
ご存知のように、海外旅行に出かけることは当分の間難しくなりました。ちなみに、海外旅行から国内旅行へのシフトで、おおよそ2兆円の国内旅行の市場拡大効果が見込まれています。
さらにコロナウイルスの影響は、沖縄や北海道旅行にも影響を与えています。沖縄は米軍基地内でのクラスター発生があり、イメージ悪化が避けられない状況です。
また、コロナが流行してから、そもそも「飛行機に乗ることが心配だ」という方がかなり多くなったという調査結果があります。
このような背景からマイカー旅行が主流のグランピング施設への需要シフトが継続的に進むでしょう。

小グループ対応は「客単価」ではなく「客室単価」で考える必要があります。
4名~5名のグループが利用しやすい価格帯の設定や施設づくりを実現することが、グランピング経営のポイントになります。

 

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