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グランピング インターネット集客の完全講義

グランピング経営成功のポイントは、独自の集客戦略を持つことで間違いないです。

理由は、じゃらんや楽天などのOTAとグランピング施設の親和性は低く、ひと言でいえば「集客で頼れない」からです。

頼れないなら、自前でするか、他を探すしかありません。

当社の場合は、自前でしました。

OTAからの予約比率は「10%以下」です。

このあたりは、前回「グランピング施設の集客方法」でまとめていますので、そちらを参考にしてください。

 

本記事は、その続編と言えます。

どのようにインターネットで予約を取っていくべきか、より踏み込んでまとめました。

重要なのは自然検索から自社サイトへの流入。

分かりやすく言えば、Google、Yahooです。

いわゆるSEO対策が全てです。

 

今回はシンプルですが、「非常に重要」な内容です。

読者の対象は、既に開業されている施設、これから開業を計画している施設の両方です。

開業前の事業者から企画面の相談を受けますが、集客に関する計画がゴッソリ抜け落ちていて心配しています。

ぜひ腹に落ちるまで、繰り返しお読みください。

 

予約を取るために必要なキーワード

グランピングでGoogle検索する人は、そのモチベーションにより、3つのキーワードを使い分けています。

予約を取るには、この「3つのキーワード」を軸にSEOを考えることが重要です。

 

3つのキーワード
・商標キーワード
・収益キーワード
・集客キーワード

 

商標キーワード

商標キーワードとは、グランピング施設の名前です。

私たちの施設でいえば、「グランドーム京都天橋立」や「ファームグランピング京都天橋立」が、それにあたります。

商標キーワードで検索する人は、その施設を既に知っている人です。

具体的なアクション(今回のケースでは「予約」)を起こそうとしている人が多い、インターネット集客を考える上で最重要のキーワードです。

 

収益キーワード

次に重要なのは、収益キーワードです。

商標キーワードには及びませんが、アクション(予約)の意欲が高い人が、このキーワードで検索します。

具体的には、「グランピング 関西」や「グランピング 関西 ペット」「グランピング 関西 格安」など。

 

グランピングに行くかどうか最終決めていないけど興味はあるグループです。

「関西にどんなグランピングがあるのかな?」、「関西のグランピングでペットを連れていけるのはどこ?」とか、「関西で格安のグランピング施設は?」と考えている人達です。

気に入った施設が見つかれば、予約に到る可能性が高いキーワードです。

 

集客キーワード

集客キーワードで検索する人が、今すぐ予約に到ることは少ないでしょう。

例えば「グランピングとは」が、代表的な集客キーワード。

「関西 観光スポット おすすめ」や「関西 海の見えるホテル」なんかも、広い意味では集客キーワードです。

 

検索のボリュームは多いかもしれませんが、その検索意図はマチマチです。

卒論にグランピングを取り上げたかった大学生かもしれないし、単に言葉の意味が分からなかった50代のサラリーマンかもしれません。

グランピング事業を行う御社が、いま追いかけるキーワードではありません。

 

この3種類のキーワードを、きちんと抑えた上で、インターネット集客を進めれば、予約が入ります。

グランピングのインターネット集客を考える上では、これが「ほぼ全て」です。

 

ここ重要ですので図示します。

*3つのキーワードとボリューム・売れやすさの関係

 

ここまで書きましたが、実は上の図は一般的なモデルで、グランピングには当てはまっていません。

では、グランピングはどのようになっているか?

自社施設ならびに、シミラーウェブを使って有名グランピング施設の検索トラフィックを分析すると、1つの結論に行き着きました。

 

それが、下の図の通りです。

*3つのキーワードとボリューム・売れやすさの関係(修正版)

成功しているグランピング施設は逆三角形です。

当社の公式サイトへの検索流入を見ると、

 

3つの重要なキーワード PVボリューム
・商標キーワード 60~70%
・収益キーワード 20~30%
・集客キーワード 10%以下

 

これが紛れもない事実です。

したがって、グランピング施設のインターネット集客における課題はたった2つ。

・商標キーワード対策・・・施設名で検索してもらうようにすること、つまり知名度を上げること
・収益キーワード対策・・・あらゆる収益キーワードに顔を出すこと、つまり選択肢の中に入れてもらうこと

です。

では、具体的な解決策を提示していきましょう。

 

解決策提示の前に、なぜ三角形は逆になるのか?

あくまで仮説ですが、2つの理由があるでしょう。

グランピング業界が後発で黎明期にあること

星のや富士やGRAXがオープンした2016年が日本のグランピング元年と言われています。

 

ブームに先駆けオープンした施設は、珍しさもあり度々メディアに取り上げられました。

その結果、知名度が上がり、商標(固有名称)で検索されることになりました。

また知名度の割に、OTA(ホテル予約サイト)の中で、存在感が出せないのも理由のひとつです。

 

また後発組は、巨大な先行者(OTAや旅行サイト)に勝つことはできません。

集客キーワードで、ほとんど流入がない理由です。

 

グランピングブームを作ったのはInstagram

「インスタ映え」が流行語大賞を獲ったのと、グランピングブームはいずれも2017年。

時期が重なっています。

グランピングはInstagramに支えられて拡大成長しました。

 

裏付けとなるデータがあります。

当社グランピングの利用アンケート。50%近くを占める、ダントツ1位が知人の紹介から。

現代の紹介は、InstagramをはじめとしたSNSです。

 

以下は細かな話ですが、大事な話です。

Instagramは投稿からサイトへ直リンクを貼る事が出来ないため、友人やインフルエンサーを通じた流入は、いったんGoogleへ行き、「グランドーム京都天橋立」と施設名を入力、検索することになります。

あくまで感覚値ですが、商標キーワードでの流入の30%程度はInstagramを起点にしていると考えています。

SEOとSNSは一体で考えないと戦略が片手落ちとなります。

 

商標キーワード対策

メディア戦略

当社グループの施設は、この2年間で約40回のテレビ取材を受けました。

これにより、施設名(商標キーワード)の検索が増え、グループ全施設の公式サイトで月間150万~200万PVを実現しました。

 

2017年頃は、造れば取材が来ましたが、今はそれだけでは難しいです。

取材ネタとなる「何か」と、メディア戦略を打ち出し、積極的にこちらから仕掛けることが重要。

 

番組にも、「予約の入りやすいもの」「入りにくいもの」があります。

メディア対応は、取材当日だけでなく、取材後も重要です。

ネタに困った時は、「あそこに取材へ行こう」と思わさなければなりません。

これは40回の取材経験により積み上げたノウハウ、ものすごく重要なことを書いています。

 

「インスタ映え」の仕掛け

どのような写真を自分のInstagramに載せたいか。

人気・話題の投稿を分析することは重要です。

例えば、グランピングの分野では、夜のテントに人気が集まるのが、経験の中で分かってきました。

その結果、あらかじめ夜に写真を撮られることを想定した企画設計を、今ではしています。

 

 

インフルエンサーの影響力利用

旅行関係のインスタグラマー、ブロガー、ユーチューバー。

インフルエンサーの影響力はフルに利用することが賢明です。

バズった時の効果は、有料広告の比ではありません。

インスタやブログの投稿を条件に、オープン時に無料招待(交通費は自社持ち)します。

 

収益キーワード対策

自社サイトのSEO強化

収益キーワードで最もボリュームの大きなものは、「グランピング+地名」です。

次に、「グランピング+地名+目的」。

開業当初、施設の認知度が充分でない間は、知名度を上げる活動(前述)とあわせ、収益キーワードで3位以内に入る事を目指しましょう。

そのために出来ることは3つです。

 

公式サイトのタイトルに収益キーワードを入れる

グランドーム伊勢賢島のページタイトルは、あえて「伊勢志摩グランピング  グランドーム伊勢賢島」です。タイトルの中に「グランピング 伊勢」「グランピング 伊勢志摩」「グランピング 伊勢賢島」の収益キーワードが含まれていることが分かります。

その結果、オープン初月より、業歴の長い有名施設をおさえ「グランピング 伊勢賢島」で検索1位、「グランピング 伊勢志摩」で3位です。

 

同じ分野で強いサイトとのリンク

テクニカルなSEOの話になりますが、外部リンクの重要性は以前より言われています。

最近は、数より質をGoogleは重要視しているようで、同じ分野の中で権威性あるサイトからのリンクが有効です。

 

自社サイトのコンテンツ強化

狙う収益キーワード、例えば「グランピング 関西 ペット」をテーマに、5000から10,000字程度のコンテンツを自社サイト内にアップします。

文字情報と共に、関連性の高い画像や動画をアップすることも、特に最近は重要視されています。

 

コンテンツ強化は、アップした後のPDCAによる改善が重要。

全て外注に任せるのでなく、自社で更新が簡単にできるよう、公式サイトをワードプレスで構築することは、いまや常識です。

 

誘導用サイトを活用する

収益キーワード対策の現実的な打ち手です。

コンテンツ強化や自社サイトのSEO対策が一朝一夕にいかないのであれば、外部リソースを活用しましょう。

例えば、「グランピング 関西 ペット」で検索して下さい。

上位には、まとめサイトや、旅行系、キャンプ系のメディアが登場します。

これらページに自社施設の掲載依頼をします。

無料掲載もあれば、有料メディアも。

掲載料は費用対効果で判断します。

グランピング関連で、検索1位表示ならクリック率は30~60%。

2位は15~25%。3位は8~15%です。

1位と2位では、クリック数が倍以上変わりますので、そのあたりの効果性で判断下さい。

 

ちなみに、一般的な商品・サービスの収益キーワードのクリック率と比べ、グランピングのそれは高いです。

このあたりでもグランピングが、まだまだ拡大成長期にあることが見て取れます。

我々は誘導用まとめサイトも自社で制作しています。

もともと自社用に作ったため、関西限定のメディアでしたが、最近は関東を中心に全国で集客サポートしているので、エリアはどんどん拡大中です。

 

我々は公式サイトと誘導用まとめサイト、メディア戦略、インフルエンサー活用で、どこにも負けない集客モデルを作りました。

 

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