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グランピング『ドームテント』販売業者(業務用)まとめ

昨今のグランピングブームを受けて、ドームテントの販売業者も増加傾向です。

弊社でも、「どの販売業者のドームテントを採用すべきか?」という質問を多く受けておりますので、ドームテントに関する注意点や動向と合わせて紹介します。

弊社の場合、プロデュースと共に、直営施設を複数オープンしていますので、運営事業者としての目線も含めて解説します。

 

【国内のグランピング用ドームテントの販売業者一覧】

販売業者 所在地 特   徴 価格競争力
H社 兵庫県 もともと土木事業者であり、施工が得意な点が特徴。ドームテントは中国製。グランピング施設の施工事例あり。
H社 静岡県 ポーランド製のドームテントの代理店。膜の汚れが落としにくく、弊社プロデュース案件では、近年は採用していない。納期遅れを頻発しており、注意が必要。
Z社 京都府 国内販売実績は複数あり。外部パーツの取り付けで、雨漏りなどのトラブルがあり、近年の採用実績は少ない。ドームテントは中国製。
G社 東京都 国内販売実績は複数あり。中国製のドームテント。納期遅れや製品の色間違いが多く、トラブルは多い。2021年から値上げ姿勢がみられる。
H社 長野県 早い時期から、グランピング用のドームテントを販売しているが、知名度は低い。ジーネスクサスフレームのオリジナル設計によるドームテントの施工。
G社 東京都 Y社の代理店。代理店のため、価格優位性や製品の差別化は期待しづらい。設立されて間もないため、導入実績は乏しい。
N社 京都府 Z社の主力メンバーが独立して、設立された。建築確認に対応できるドームテントの開発に取り組んでいる。現在は価格的に割高であるが、コストの引き下げに努力しており、今後が期待できる。
Y社 愛知県 ログハウスなどを主力商品に扱う工務店。国産のドームテントを販売している。テント膜のカラーバリエーションや防火規制に対応しやすい。透明のドームテントの取り扱いもある。
D社 茨城県 基本的には、Z社の代理店。中国製ドームテント。最近は直営のグランピング施設を展開する構想に動いている。代理店方式であり、価格、商品の優位性はない。
中国人ブローカー 全国各地に存在していると思われる。ドームテントメーカーの正規代理店ではないので、価格が安い点が特徴。品質的には、問題が多いものが大半で、採用には注意が必要。

 

グランピング用ドームテントに関する基礎知識

昨今のグランピングブームの中で、とりわけドームテントに注目が集まっています。維持管理のしやすさや快適性、設置コストなど、多くの魅力があるため、2021年6月時点で国内では約50ヵ所のドーム型グランピング施設が開発されています。

いかにも、簡単に設置できて収益が見込めるように見えがちなドームテント型グランピング施設ですが、ドームテントには、いくつか注意点があります。

 

用途地域・建築基準法・防火規制

大抵の事業者様は、輸入品のドームテントの購入をお考えになると思います。

この際、3つの注意点があります。いずれも、設置を検討されている場所に関する規制についてです。

 

用途地域

都市計画法では宿泊業NGの用途地域がいくつか存在します。市街化調整区域や住専地域や工業地域では、旅館業の許可が下りません。この場合は、そもそもドームテント以前の問題になります。事前の確認が必要です。

【用途地域と旅館業】

用途地域の種類 概要 旅館業の営業
第一種低層住居専用地域 低層住宅のための地域です。小規模なお店や事務所をかねた住宅や、小中学校などが建てられます。 ×
第二種低層住居専用地域 主に低層住宅のための地域です。小中学校などのほか、150m2までの一定のお店などが建てられます。 ×
第一種中高層住居専用地域 中高層住宅のための地域です。病院、大学、500m2までの一定のお店などが建てられます。 ×
第二種中高層住居専用地域 主に中高層住宅のための地域です。病院、大学などのほか、1,500m2までの一定のお店や事務所など必要な利便施設が建てられます。 ×
第一種住居地域 住居の環境を守るための地域です。3,000m2までの店舗、事務所、ホテルなどは建てられます。
第二種住居地域 主に住居の環境を守るための地域です。店舗、事務所、ホテル、カラオケボックスなどは建てられます。
準住居地域 道路の沿道において、自動車関連施設などの立地と、これと調和した住居の環境を保護するための地域です。
近隣商業地域 まわりの住民が日用品の買物などをするための地域です。住宅や店舗のほかに小規模の工場も建てられます。
商業地域 銀行、映画館、飲食店、百貨店などが集まる地域です。
準工業地域 主に軽工業の工場やサービス施設等が立地する地域です。危険性、環境悪化が大きい工場のほかは、ほとんど建てられます。
工業地域 どんな工場でも建てられる地域です。住宅やお店は建てられますが、学校、病院、ホテルなどは建てられません。 ×
工業専用地域 工場のための地域です。どんな工場でも建てられますが、住宅、お店、学校、病院、ホテルなどは建てられません。 ×

 

建築基準法

続いて建築基準法による規制です。

相談先は、案件所在地によって異なりますが、県の土木事務所や市町村の土木事務所になります。土木事務所の中にある建築指導課という部署が窓口になります。2021年、現在、ドームテントの建築物or非建築物の取り扱い方針において、「建築物」として取り扱うと判断している土木事務所が複数あります。

また、グランピング施設運用形態において、「建築物」or「非建築物」に判断が分かれるケースが大半です。ほぼ全てのドームテントの販売業者は、この点を正確に理解できていないため、「周辺に設置事例があるから大丈夫」、「膜がとれるし、地面に固着していないので大丈夫」と安易な回答をしています。建築基準法における「建築物」の概念は、より広いため、上記のような安易な話ではないので、注意が必要です。

 

防火規制

前の建築基準法と絡み、防火規制についても、ドームテントの設置要件は変化します。

防火規制については、各エリアが「防火」、「準防火」、「22条区域」、「無指定」とゾーン分けがなされていますが、規制の度合いにより、テント膜の仕様を検討する必要があります。ほぼ大半のドームテント販売業者は、この点を理解していませんし、規制の存在すら知らない業者も多いので、注意が必要です。

弊社でも、年間、5件~10件程度の上記規制におけるご相談をいただいております。

2021年7月現在も、千葉県や栃木県でトラブルのご相談をいただいております。

「ドームテントの購入支払はしたけど、ドームテントの設置ができない」といったご相談の事例ありますので、購入前に弊社までお声掛けください。

 

ドームテント販売業者の見積もりについて

まず、上表の販売業者の中には、見積もり提出先によって、大きく価格が変動する販売業者が存在します。設置する場所によって、物流費や施工単価が変化することはやむを得ないと思いますが、ドームテントの販売価格が大きく上下する販売業者には注意が必要です。

また、ドームテントだけでは、グランピングに供する客室は完成しません。テントだけの見積もりで安く見せようとする業者にも注意が必要です。カーテンや内幕について確認が必要です。

 

ドームテントの販売業者における問題点について

まず、大半のドームテント販売業者において「納期遅れ」が常態化しています。

輸入品なので、船便の関係などで、納期遅れが発生する点はやむをえない事情もありますが、海外工場に対するマネジメントができていないのが問題です。

また、複数の国内ドームテント販売業者は、同じ中国の工場を利用しています。各々国内販売業者が受注した情報がシェアされる仕組みがなく、中国など海外工場がキャパを超えて仕事を受けている点も納期遅れの問題を誘発しています。

ひどい場合には、3ヵ月程度の納期遅れが発生することもあります。

「夏のハイシーズンに営業できなかったグランピング施設の悲惨な事例」もありますので、発注は余裕をもって行ってください。

 

注意すべきドームテント販売業者

以前より、ウッドデッキとセットにしてドームテントを販売する業者がありましたが、最近は、グランピング施設全体の開発を行い、その施設ごとの購入契約をせまる販売業者もあります。グランピングのフランチャイズシステムと銘打って、営業している事例が散見されています。この方式自体が悪いわけではありませんが、グランピングに関する集客や運営ノウハウを持たない事業者が行っている点に注意が必要です。

また当該事業者は、不動産開発や建築に関する法規制等もノウハウがないため、大きなトラブルを生じさせるリスクが高い点に注意が必要です。

 

ドームテント導入時に、よくある質問

Q1.何メートルのドームテントを採用するべきですか?

弊社では、基本的に7m以上のドームテントの採用をおすすめしています。理由は、グランピングの利用者が4名以上の小グループが多いためで、5mや6mのドームテントでは、狭すぎるためです。

 

Q2.ドームテントのカラーは何色を採用するべきですか?

基本的には白やベージュがおすすめです。ただ、近年はドームテントを採用するグランピング施設が急増していますので、差別化のために、他の色を採用することも必要かもしれません。また、採用する色によっては、冬季の売上が全くあがらない事例もありますので、ロケーション等も含め、弊社までご相談ください。弊社では「ホワイト」、「ベージュ」、「ブルー」、「グリーン」、「イエロー」、「レッド」等の運営施設に関する情報を収集しております。

*ドームテントのカラーバリエーション(国内グランピング施設事例)

 

Q3.ドームテントの販売業者をどのように選ぶべきですか?

法規制に詳しい販売業者を選ぶべきです。ほぼ全ての販売業者が「集客」や「運営」に関する知見がありませんので、弊社にご相談いただいた上で販売事業者を決定いただくことをおすすめします。また、粗悪品を取り扱っている業者もありますので、価格だけで選ぶのもリスクが高いです。

 

Q4.ドームテントの価格はどれくらいが目安ですか?

1基あたり、付属品もふくめ200万円前後(7mサイズ:ドア・カーテン・内幕・輸送費を含む)を想定しておく必要があります。逆にこの価格以下で購入する場合は、注意が必要です。中国製の場合は100万円前後の見積もりが出るケースもありますが、品質管理のできていない工場での生産品であるリスクがあります。

また、価格だけでなく、防火規制や土木事務所の見解によっては、ヨーロッパ製や中国製の輸入ドームテントの採用が不可の場合がありますので、購入前にご相談ください。

 

Q5.ドームテント型のグランピング施設の売上はどれくらいですか?

弊社が企画プロデュースしているグランピング施設では、1棟当たり1600万円前後のグランピング施設が多くなっています。中には、2000万円/年(1棟)を超える施設も複数あります。他社事例では、1000万円/年(1棟)に到達できていない事例が大半です。

ひどい事例では、100万円/年(1棟)という事例もあり、これがドームテント販売業者の直営施設だったりします。

売上高とドームテントの仕様に相関性はありませんので、施設全体の企画と集客ノウハウが重要になります。

 

Q6.ドームテントは強風でも大丈夫ですか?

耐風試験を行っているメーカーのドームテントであれば、風速35m程度まで持ちこたえることが立証されています。

近年の気象条件の変化により、35mが十分な値ではないため、天気予報に基づく、運営指針により、利用者の安全を確保することが大切になっています。

 

Q7.ドームテントは雪にも耐えられますか?

オペレーションの仕方を工夫すれば、全く問題ありません。1m程度の積雪でも、問題なく運営できています。オペレーション上の工夫がない場合は倒壊リスクがないわけではありません。詳細については、お問合せください。

また、ヨーロッパ製のドームテントは気密性が低く、冬季に「寒い」というクレームを受けやすいので、注意が必要です。

 

Q8.ドームテント型のグランピング施設は一過性のブームではないですか?

グランピング自体は、一過性のブームではないと考えていますが、ドームテント型グランピング施設は今後、競争環境が悪化する可能性が高いと判断しています。

また、土木事務所の見解の変化により、今後は施設の運営に関する指導が難化するリスクがあります。

弊社グループでは、ドームテントの先を行くオリジナルテントの開発を進めており、2021年秋シーズンより、全国で設置を進めていきます。詳細については、お問合せください。

 

Q9.トイレやシャワーはドームテントの中に設置した方がよいですか?

基本的にトイレやシャワーは別棟で設計することを推奨します。建築基準法への適合を考えた場合、トイレやシャワーをドームテント内に設置することは、グランピング施設の開発自体が進まない原因になります。詳細はお問合せください。

 

Q10.ドームテントの外幕の汚れは、どのように対処すればよいですか?

基本的に外幕に汚れが落ちやすい加工がしてあるドームテントを採用してください。

特にヨーロッパ製のドームテントは汚れが落ちませんので、採用しない方がベターです。設置場所の環境にもよりますが、2年~3年程度で交換が必要になります。放置すると、見るに堪えない状態となり、クレームの原因となります。

 

以上のように、グランピング事業を成功させるためには、法規制・運営実務・集客に精通している必要があります。単純にドームテント販売事業者からテントを購入するだけでは、事業成功に困難が伴うことも多いと思います。

ドームテント型のグランピング施設をお考えの方は、購入前に、ぜひ、お声掛けください。

 

 

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